◆実験対象◆ 被験者:高校3年生の運動部員3名(男子2名・女子1名)

◆実験日時◆ 平成15年10月

◆実験内容◆
 
実験方法は以下の通りである。
W-up
8'Jog'
安静
30'
採血 運動
@
採血 運動
A
採血 運動
B
採血 運動
C
採血 運動
D
採血 運動
E
採血
運動強度(km/h) 9.6 安静 10.8 安静 12.0 安静 13.2 安静 14.4 安静 15.6
心拍数の測定
 【 備 考 】
  1)W-upはトレッドミルを利用して、ジョギングを行った。(運動強度・ランニンングスピードは7.2km/hに設定する)
      
注意:W-upを行わずに実験を実施した平成14年度の反省を活かして平成15年度より実施する。
  2)W-up後の安静30分の間に、AT、LTの講義を行う。被験者は、前半、ストレッチを行いながら聴く。
  3)主運動は、トレッドミルを利用して3分間のランニングを行った漸増運動負荷テストとした。
      (運動強度・ランニングスピードは表を参照)
  4)心拍数の測定は、ランニング終了直後に、第3者が被験者の手首から15秒間読み取り、4倍したものを心拍数とした。
  5)採血は、心拍数を測定した後に測定した。


◆実験結果と考察◆
昨年度の反省を活かし、今年度は実験前にウォーミングアップを行った。
すると、運動前の安静時の血中乳酸濃度が1.1〜1.6mmolを示し、運動@後の採血においても安定した数値を示した。(表-1)
  (昨年度は2回目の採血で高い値を出し、その後も安定した数値が得られなかった)

1)被験者Aについて
 3年生のこの時期(引退して数ヶ月)ということで、運動不足がそのまま数値に現れているようである。
 他の被験者に比べ、低い運動強度から血中乳酸濃度が向上し始めている。
 しかしながら、運動強度が上がるにつれ、まっすぐ右肩上がりで乳酸濃度が上昇している。(図-1 うれしいデータである)
 この被験者のLTポイントは、今回の実験では運動強度が10.8km/hあたり。心拍数で見ると160拍/minあたりである。

2)被験者B・Cについて
 Bが全国インターハイ出場選手、Cが近畿インターハイ出場選手ということで、もともと運動能力は高い生徒である。
 それは実験結果にも現れており、とくに今回設定している最高強度(15.6km/h)にあがって初めて、OBLA(Onset of Blood
 Lactate Accumulation ;血中乳酸濃度が4mmolに達した点。最大酸素摂取量の約80%といわれている。)を超えた。
 二人のLTポイントは、今回の実験では共に13.2km/hあたりである。
 心拍数を見てみると、被験者Bの値が少し変である。これは、測定している者の数え間違いであるかもしれない。
 変わりに、被験者Cについては、安定して心拍数が増加しているので、165〜170拍/minあたりである。

 今回の実験では、主運動をランニングにしているので、陸上競技専門の被験者Cの生徒には、今後、165〜170拍/min
 あたりでのトレーニングを行ってもらいたいものである。それによって競技力が向上されれば、今回の実験はより成功度の
 高い実験となるだろう。

運動強度
(km/h)
A B C
mmol mmol mmol
安静 1.6 1.1 1.3
9.6 2.4 1.6 1.3
10.8 2.2 1.4 1.4
12.0 3.9 1.6 1.1
13.2 6.3 2.0 1.4
14.4 9.0 3.0 2.6
15.6 12.9 4.6 4.9
競技種目 水泳
自・短
水泳
自・短
陸上
長距離
表-1 運動強度と血中乳酸濃度の関係


図-1 運動強度と血中乳酸濃度の関係

運動強度(km/h) A B C
拍/min 拍/min 拍/min
安静 76 68 72
9.6 136 104 144
10.8 156 132 140
12.0 180 144 160
13.2 192 132 164
14.4 196 160 172
15.6 200 180 180
表-2 運動強度と心拍数の関係




図-2 運動強度と心拍数の関係
注意:本校の実験は、(財)スポーツ医・科学研究所からのアドバイスや、関係出版物を参考に行っております。         .
しかし、哲ちゃん・幸ちゃんが行っている実験ですので、方法等に問題があるかも知れませんのでご了承ください。
    なお、本実験で得たデータは生データです。無断転写等はご遠慮下さい。お問い合わせは、掲示板でお願いします。   

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